人間の生活圏に巣を作ることも多いキイロスズメバチは、毎年刺傷被害を出している危険な蜂です。その特徴の一つに突然巣ができていることも挙げられます。
もちろん、急に巣が現れるわけではないのですが、突然現れたように見えることもあるのです。その理由は巣の引っ越しになります。
キイロスズメバチが巣を作るまでの流れとして、越冬を終えた女王蜂が巣作りを開始しますが、最初は働き蜂もいないので外敵に襲われる恐れもあります。そのため、簡単には見つからない閉鎖的な空間に巣を作ることが多いです。
しかし、ある程度大所帯になってくると、今の巣では手狭になるので新しい場所に巣を作り始めるのです。今度は、たくさんの働き蜂もいますので、一気に巣ができ上ってきます。
巣が完成すれば、蜂も移動を始めます。私たちが急に現れたと感じる巣は、引っ越しのために作られた巣なのです。
キイロスズメバチが引っ越しを終えた巣は働き蜂の数も多いので、素人が手出しできるものではなくなります。自分での駆除は控えて蜂駆除のプロを頼ったほうがいいでしょう。