日本では、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチが多く見られます。地域によってはクマバチもよく見られますが、性格は温厚で、こちらから何かしない限りは刺さないことのほうが多いので割愛します。毒性や習性に差はありますが、基本的には似たような対策が有効になりますので、ハチの習性についてお話します。私たちが見かけるハチというのは、多くは見張りをしています。他のハチは巣の中にいることが多く、そのまま生涯出てこない物もいます。そのハチが、何らかの刺激を受けると警報フェロモンをまき散らし、仲間を呼び危険を知らせます。そうするとゾロゾロとハチが出てきて、近くにいる場合はそのまま襲われてしまいます。ですから、ハチをよく見かける時や複数のハチがいる場合は、巣が近くにあるかもしれません。また、ハチを見かけても、急な動作や大声を出さずにそっと離れることで、ハチを刺激せずにすみ、襲われる危険性が下がります。しかし、スズメバチは別で、防衛本能が強いので、巣に近づいた時点で、警戒し、場合によっては襲ってきます。特に繁殖期である秋ごろには、執拗な攻撃をしてきたり、ちょっとしたことでも攻撃してくることがあり、とても危険です。また、夏から秋には活発にハチは行動するので、活動時間や範囲が広くなり、人間を襲う確率が高くなります。ハチを見かけたら基本的には静かに離れ、どうしても困る場所にハチの巣がある場合は、ハチ駆除を行うことをお勧めします。スズメバチは例外で、巣が近くにあると思しきときは、調査し、早急な駆除をしておいたほうが良いでしょう。また重いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックの発生リスクの高い人は、スズメバチでなくても、早急にハチ駆除を行っておきましょう。