ミツバチは養蜂場のような箱の中に巣を作る姿を想像しますが、野生のスズメバチは人家の屋根裏や壁の裏側などの隙間に、同じような巣を作る習性があります。それらの蜜が壁紙を汚したりする場合がありますが、基本的に人間に対して攻撃をするようなハチではありませんので、害はないと言ってもいいかもしれません。
しかし問題なのは、ミツバチを狙って他のハチ、特にスズメバチが襲来することです。
スズメバチは肉食のハチで、昆虫類、特に他のハチを襲って食べてしまいます。アシナガバチもスズメバチに巣ごと壊滅させられる事があるほどで、ミツバチのような小さな蜂はひとたまりもない、と思われるかもしれませんが、実はミツバチは勇敢にもスズメバチに対して戦いを挑みます。
蜂球といって、スズメバチをミツバチの大群が取り囲んで熱死させるという方法で、これはミツバチにとっても決死の行動ですが、これがあるからこそ、スズメバチはミツバチの巣を容易に攻め落とすことができないのです。
さて、ミツバチの巣を攻略できないスズメバチがフラフラ飛んでいると、人間が自分の近くをウロウロとしている・・・これが危険なのです。スズメバチは攻撃性が強いので、自分を襲う敵だと人間を認識して襲いかかる事があります。
ミツバチに罪はないのですが、あまりにスズメバチが接近しているようであれば、撤去をしておくのがおすすめです。