ハチの中でもスズメバチは獰猛な性質を持ち、鋭い毒針で攻撃を行う危険なハチです。春、女王蜂が冬眠から目覚めてから徐々に形成していったコロニーは、夏に繁殖のピークを迎え、個体数が最も多くなります。そのためスズメバチは夏から秋にかけて最も活発に活動し、攻撃性が増します。スズメバチは基本的に巣を守るために攻撃を行うため、巣の周囲を常に警戒しています。中にはオオスズメバチのように土中に営巣するスズメバチもいます。そのため、毎年夏にはハイキングや登山のために山林を訪れた方がうっかり巣に近づいてしまい刺されるといった被害が発生しています。また、スズメバチの中でも凶暴な性格のキイロスズメバチは、都市のスズメバチとしても知られています。キイロスズメバチの環境への順応力は非常に高く、餌とできる昆虫の種類も豊富です。そのためキイロスズメバチは時として民家の屋根裏や軒下などに営巣し、住人に対して刺傷被害をもたらすことがあります。本来は山林に生息するスズメバチですが、森林開発により住処を追われたり捕獲できる昆虫が減少したりといった理由によって、住宅地に営巣することが多くなりました。しかしスズメバチが持つ毒針は人間にとっても脅威です。私達の生活空間にスズメバチの巣は、駆除しなければ危険なのです。