あたたかい時期になってくると色んな虫が出てきますが、その中でも特に気になるのがハチの存在です。黒と黄色の見た目に嫌がる人も多いと思います。市街地によくあらわれる「アシナガバチ」という種類はご存じでしょうか?ハチといえばスズメバチが有名だったりしますが、このアシナガバチもハチの中で代表される一種です。
ハチはどんなハチでも襲ってきて、危険な存在だと思う人もいるかもしれませんが、アシナガバチは「大人しい性格」も存在します。アシナガバチがどんなハチなのか気になってきた人に向けて、アシナガバチの種類と生態や駆除法について、まとめて紹介していきます。
日本でよく見かけるアシナガバチですが、色んな種類がいることをご存じでしょうか?アシナガバチの種類を見た目で見分けようと思ってもなかなか難しいかもしれません。基本的に体の色は黒色で、黄色い斑紋(まだら模様)がある一般的なハチの色をしています。また、体の大きさ・生息地域・巣を作る場所でアシナガバチの種類を見分けることができます。
アシナガバチの種類を見分けることで、安全なハチかどうかを素早く確認することができ、むやみにハチを興奮させることを防ぐことができるでしょう。ここからはアシナガバチの種類について、詳しく紹介していきます。
セグロアシナガバチは大型で、アシナガバチの中で代表される一種です。スズメバチに比べると大人しい性格をしているのですが、巣に近づいたり、刺激を与えたりすると襲ってくるので注意が必要です。日本の中では、スズメバチに次いで被害の多いハチと言われています。そのため、見かけたら注意しましょう。
フタモンアシナガバチもアシナガバチの中では代表される一種です。性格は大人しく、攻撃性は低いです。攻撃性が低いといってもまったく襲ってこないわけではなく、巣に刺激を与えようとすると襲ってくるのでやめましょう。
キアシナガバチも大型のハチで、アシナガバチの代表の一種です。体の大きさがセグロアシナガバチと同じぐらいで、とてもよく似ています。このキアシナガバチは他のアシナガバチの種類に比べて、攻撃性が高いです。巣に近づこうとするだけで攻撃してくることがあるので、大きなアシナガバチを見つけたら巣に近づかないようにしてください。
赤褐色が特徴的なキボシアシナガバチです。主に自然のある場所に生息しています。攻撃性は低いと言われています。
アシナガバチの中では個体数が少なくなってきているアシナガバチの種類です。ヤマトアシナガバチは攻撃性が低く、近づいても襲ってこないので、安全なハチということができます。
コアシナガバチは作る巣の形が特徴的です。巣の規模と大きさがとても大きく、巣が上方向に向かって反り返っています。性格は大人しく、攻撃性は低いと言われています。
アシナガバチの中では体の形が特徴的で、黄色い体に淡褐色で細長い体型をしているハチです。このムモンホソアシナガバチは、他のアシナガバチと比べて攻撃性が高いと言われているので、注意が必要です。葉っぱの裏に巣を作りよくいるので、草刈りをしているときに刺されてしまうこともあります。黄色い細長いアシナガバチには十分注意してください。
アシナガバチの種類について紹介していきましたが、それぞれの特徴や性格を見てみると「巣を襲わなければ大人しい」ということがわかります。アシナガバチの活動時期は春から秋にかけてです。冬の間は活動しないで、女王バチが休んでいます。しかし、4月になると女王バチが目覚めて、一匹で巣を作っていきます。秋までの間は明るい時間に活発に活動します。
アシナガバチが襲ってきて、一番危険性が高くなるのが「巣に近づこう」とするときです。巣に近づかなければ襲ってくる危険性も減らすことができます。巣を作り始めた春先はハチも少なく襲われることもないかもしれませんが、巣の最盛期である7月~8月の時期はハチの数も増えて、巣に近づくと襲われる可能性が高くなるので注意しましょう。
アシナガバチが活動している時期を覚えて、巣に近づかないようにすれば危険性を減らせるかもしれないので、覚えておくと役に立つでしょう。
攻撃性が高く、よく襲ってくるハチと言われるのが「スズメバチ」です。実はアシナガバチはスズメバチに似ていると言われています。特に、「キイロスズメバチ」に大きさや形がよく似ていると言われます。
アシナガバチは大人しい性格に対して、スズメバチはとても攻撃性の高いハチです。それらの見分けがつかないと、出てきたハチが危険かどうかわからない状態になってしまいます。ちゃんと見分けるために、アシナガバチとスズメバチの見分け方について紹介していきます。
・巣の形
巣の盤が一段しかなく中身が見えている状態の巣を作ります。軽いのも特徴です。
・巣を作る場所
家の軒下や木の枝に巣を作ります。比較的開放的な場所に巣を作ります。
・飛ぶ姿の違い
フラフラと飛びます。
・見た目による違い
アシナガバチは胸部と腹部がなだらかにつながっています。
・巣の形
木材の皮をまとって、巣への入り口に小さな穴が空いているだけで、卵のような形になります。内部の巣は何層にもなっていますが、巣が皮で覆い隠されているので中身を見ることができません。
・巣を作る場所
家の軒下に巣を作ります。アシナガバチと比べて閉鎖的な場所に巣を作る傾向があります。
・飛ぶ姿の違い
直線的にまっすぐ飛びます。
・見た目による違い
スズメバチは胸部と腹部がはっきりとわかれており、くびれています。
以上のように比べてみると、アシナガバチとスズメバチの違いがわかるので、どちらか気になったときは参考にしてみてください。
ハチの巣を見つけたら被害が大きくなる前に駆除したいです。巣を放置しておくとどんどん大きくなって、自分だけではなく周りへの被害も大きくなってしまうかもしれません。
ハチの巣の駆除は大きく分けて2つです。「自分で巣を駆除する」「ハチ駆除業者に依頼する」の2つです。それらについて紹介していきます。
ハチを対策できるグッズは市販されています。特にスプレータイプの殺虫剤は強力で、ハチ駆除に便利なグッズです。ハチを駆除するためのグッズは市販されていて、すぐに便利に使えますが、ちゃんと刺されないように身を守ることが重要になってきます。
巣を駆除しようとするとハチが襲ってくる可能性が高くなって、刺されるかもしれないので、ハチ対策のヘルメットや帽子・長袖を着たり、自分で刺されない対策を取ったりして刺されないようにしてください。
ハチの巣駆除でもう一つ有効な方法は「ハチ駆除業者に依頼する」ことです。巣を駆除するときにハチに襲われてしまうことを考えると、自分で駆除することを躊躇してしまう方が多いかと思います。
そのため、そのようなときはハチ駆除のプロにお任せしましょう。ハチ駆除の専門業者なら、専用の駆除スプレーを使用してくれ、防護服なども着用してしっかりとハチ駆除をしてくれます。
また、巣を駆除してもらったあとに、周りの飛んでいるハチを退治してくれたり、もう一度巣が作られないようにする対策もとってくれたり、アフターフォローもしっかりしていることもポイントです。
ここまで、アシナガバチの種類についてご紹介してきました。アシナガバチといっても、たくさんの種類がおり、その種類ごとに特徴も異なってきます。危険なハチやそうでないのかを見た目で判断してみるのもよいでしょう。ただ、素人ではなかなか飛んでいるハチの種類まで特定することは難しいです。
そのため、もしハチがたくさん見かけたり、巣を作っていたりしたら、プロに見てもらいましょう。市販の駆除剤なども販売されており、ハチの駆除方法は自分で駆除することも可能ですが、どうしても身の危険を感じてしまうものです。ハチ駆除に困ってしまったら、専門のハチ駆除業者に依頼することをオススメします。