攻撃的な気性で知られるスズメバチ。日本には3属16種が生息しているといわれます。そしてそのなかでもオオスズメバチとならんで人身事故が多いとされるのが、キイロスズメバチです。<br>
キイロスズメバチは比較的小型のハチといわれますが、攻撃性はオオスズメバチに並ぶほど非常に高く、スズメバチ類の刺傷事故はこの種による仕業がもっとも多いとされています。体にある縞模様の中で黄色の部位が広く、全身が毛でおおわれている点で、ほかの種のスズメバチと区別ができます。<br>
木のウロや枝、民家の軒下や天井裏、床下まで、多様な場所に巣をつくり、近くを通っただけで攻撃されることもあるといいます。スズメバチの中では最小種とのことですが、巣の大きさは日本産スズメバチの最大と謳われています。<br>
活動期は主に5~10月で、交尾の時期をむかえるとさらに攻撃性が増し、巣に気づかないまま迂闊に近づけば大群に集中攻撃されることもあるといいます。刺された結果「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー性ショックが起こり、死に至るケースも稀ではありません。<br>
民家などあちこちに巣をつくり、少し近づいただけで容赦なく襲い掛かってくる危険性のあるキイロスズメバチ。万一巣を発見した場合は、ハチ駆除のプロに頼るのが賢明でしょう。