クロスズメバチを見かけるようなことがあったときは、近づかないように注意してください。黒系統のハチといえば『クマバチ』をイメージする方も多いことでとでしょう。クロスズメバチとクマバチで比較すると、クマバチのほうが見かける機会が多いからです。
クロスズメバチは、ずんぐりとした体形のクマバチと違って、スマートな姿をしています。その名のとおり、スズメバチらしい形状です。クロスズメバチは、比較的おとなしいハチとされています。しかし、刺激を与えてしまうと、防衛本能から攻撃してくる危険性があるからです。
ここでは、クロスズメバチの生態から巣の特徴、万が一見かけたときの対処法などについてご紹介していきます。クロスズメバチに関する理解を深められるはずですので、ぜひご一読ください。
ここでは、クロスズメバチの見た目や危険性といった生態について、ご紹介します。生態について知識を深めておくことで、遭遇したときに対処しやすくなるでしょう。
クロスズメバチは体長およそ10mmから15mmで身体は全体的に黒く、何本もの白い線が入っています。スズメバチといえば濃いオレンジ色と黒色のシマ模様をイメージする人が多いと思いますが、クロスズメバチは名前のとおり黒色が特徴です。
しかしハチらしいシャープな体形をしているため、黄色の体毛も生えていない真っ黒なハチが飛んでいたときには、クロスズメバチと考えてよいでしょう。
スズメバチの一種ではありますが、攻撃性はそれほど高くありません。ハチのなかではおとなしい部類と考えてもよいほどです。しかし、危険性がゼロというわけではありません。
おとなしいとされるクロスズメバチでも、自分自身や巣を守るためには攻撃してきます。針で刺されたら痛みが走りますし、毒ももっています。私たちの生活圏に巣を作っていたら危険といえるでしょう。
クロスズメバチは、3月から12月ごろまで活動します。およそ9カ月という活動期間は、ハチのなかでも長いほうです。期間中の活動内容をもう少し詳細にすると、以下のようになります。
12月以降は新女王バチだけが、木や土のなかで越冬をおこないます。新女王バチ以外の、働きバチや雄バチたちは、冬の間に寿命を迎えてしまうのです。新女王バチだけが冬を越せるという生態は、多くのスズメバチで共通したものになります。
すでに紹介したクマバチ以外にも、国内には黒色の蜂が何種類か存在しています。ここでは『クマバチ』『クロアナバチ』『ドロバチ』の3種類について簡単にご紹介しますので、黒い蜂について知識を深めるためにぜひお役立てください。
○クマバチ
黒色のハチとして身近な存在であるクマバチの体長は、およそ20mmから25mmになります。また、パッと見たときにはハチとは思えないほど、丸々とした体つきです。さらに、クマバチには特徴的な黄色の体毛が生えています。
黒い蜂のなかでも、もっともおとなしい種類で、庭や公園で見かけることがあっても、刺されるといったことはまずありません。その理由は、私たちが見かけるクマバチの大半が雄だからです。
そもそも人を刺す蜂は、雌になります。なぜなら、蜂の針とは卵管が変異したものだからです。そのため卵管のない雄は、針をもっていないということになります。
クマバチを雌雄で比較したとき、雄のほうが巣の外部に出て活動します。雌はほとんど巣から出てこないほどです。そういった生態があるため、クマバチはほとんど無害とされているのです。
とはいえ、巣に雌がいることが多いということは、巣を刺激してしまえば防衛本能を働かせた雌に刺される危険性はあります。クマバチの巣は木材の内部に作られることが多いため、不自然に穴のあいている木材には極力近づかないほうがよいでしょう。
○クロアナバチ
非常にスマートな体形の蜂です。クロスズメバチよりも細く、鋭いという言葉が適切なほどの形状をしているため、パッと見ただけでは蜂に思えない方も多いことでしょう。体色は黒一色といえるほど黒いです。クロスズメバチのような白い線すらも入っていません。体長はおよそ25mmから30mmと、クロスズメバチよりも大型です。
蜂のなかでも攻撃的ではありません。毒性もそれほど強くないとされています。しかし、蜂としての防衛本能は備わっているため、刺激すれば襲い掛かってくるおそれはあります。クロアナバチは地面に穴を掘って営巣するため、地面から出てきた黒一色の虫に遭遇したときは近づかないようにしましょう。
○ドロバチ
ドロバチは腰がくびれており、体色は黒色中心ですが胴体部分に黄色の線が確認できます。ドロバチがもつ最大の特徴は、仲間を作って活動しないことです。
そのため、泥や土といった場所にあるドロバチの巣を刺激したからといって、襲われることはほとんどありません。しかし、ドロバチ本体を刺激すれば攻撃してくる危険性はあります。
ほかのスズメバチを含め、一般的に蜂の仲間は木の枝や軒下などに巣を作ります。テレビ番組などで、開放的な空間に吊り下がっているボール型の巣を見たことがある方もいらっしゃることでしょう。しかし、クロスズメバチが作る巣は、そういった『イメージしやすい蜂の巣』とは異なります。
形状は、ボール型が多いですがですがクロスズメバチは、地中に営巣する特徴をもっているのです。そのため、『地蜂(ジバチ)』という別名が与えられています。
地中にある巣は、発見が極めて難しいです。そのため、気が付かずに接近したことで刺激してしまうと、防衛本能を働かせた蜂たちに襲撃される危険性があります。
自宅周辺でクロスズメバチを見かけたときには、まず距離を保つようにしましょう。もしかしたら近くに巣があるかもしれません。
クロスズメバチは草花の蜜も採食しますが、肉食でもあります。自然界のなかでエサを確保できなければ、民家までやってくることもあるため、街中でも見かける場合があるのです。
ひんぱんにクロスズメバチを見かけるようであれば、お早めに蜂駆除業者に依頼しましょう。地中にあるクロスズメバチの巣は、知識も経験もほとんどなければ自力で駆除できるものではありません。
蜂駆除業者の多くは、依頼を受けたら希望どおりの時間に駆けつけてくれます。依頼者の立ち合いなしで駆除してくれるところもありますが、巣のある場所が自宅の敷地内である場合は、できるだけ立ち会える時間を指定するようにしましょう。
希望した日時に現場へやってきた業者は、状況を確認したあとで早速作業に入っていきます。ここから先は任せておけば問題ありません。クロスズメバチに関する豊富な知識と経験から、しっかりと駆除をおこなってもらえます。
駆除が終了したあとは、業者のほうからさまざまな説明があるはずです。このときに、「どうして巣を作られてしまったのか」「今後営巣されないためにはどうしたらよいか」など、気になることがあれば質問するとよいでしょう。よい助言が得られることも多いです。
費用の支払い方は業者によって異なりますが、一般的には作業終了後になるでしょう。クロスズメバチの駆除にかかる費用の相場は『およそ8,000円から25,000円』の間です。あくまで相場のため、業者によってズレはあります。
そのため、巣のある場所が危険度の低いところであれば、複数の業者に見積りを依頼し、サービス内容や費用を比較するとよいでしょう。相見積りをおこなうことによって、相場よりも安い業者を見つけることも可能になります。
ハチノコから成虫まで、日本全国で蜂は食べられています。とくに肉や魚を捕ることができなかった山間部では、貴重なたんぱく源として昆虫を食してきた歴史があるのです。インターネット通販など食料の宅配サービスが充実した現在でも継続しているのです。
食べ方は地域によってさまざまですが、ハチノコを揚げたものや佃煮にしたものなどがあります。クロスズメバチも、ハチノコから成虫まで多くの地域で食されています。その味は、甘さと香ばしさの点から、蜂のなかでもっとも美味であるといわれているほどです。ウナギに似た味わいと評されることが多いといわれています。
白い線が入っている、蜂らしいスマートな黒い体のクロスズメバチは、スズメバチのなかでは比較的おとなしいほうです。しかし、自分自身や巣が刺激されるようなことがあれば、身を守るために攻撃してくるのです。
クロスズメバチの大きな特徴は、地中に巣を作ることです。そのため、巣の存在に気が付かずに接近し、刺されてしまうといったこともあるのです。地面から出入りする、蜂のような形の黒い虫を見かけたときは、距離を置きましょう。そして、なるべく早く蜂駆除業者に依頼してください。
弊社に1本お電話いただければ、ただちにご要望に合った業者をご紹介させていただきます。弊社には多くの業者が加盟しておりますため、さまざまなご要望に対応できる業者をご紹介することが可能なのです。
クロスズメバチを含め、蜂駆除に関するご相談は24時間年中無休で承っております。ご都合のよろしいときに、ぜひご連絡ください。真摯に対応させていただきます。